お母様が大切に保管されてきたタンスの着物。たとう紙(包み紙)や呉服箱を開いたとき、「高島屋」「三越」「伊勢丹」「松坂屋」「近鉄」「大沼」といった老舗百貨店の名前や文様が記されてはいませんか?
かつて百貨店の呉服売り場や外商部を通してあつらえられたお着物は、日本の和装文化における最高峰の品質と仕立ての良さを誇ります。本カテゴリーでは、百貨店・外商あつらえ呉服ならではの「価値の真実」と、買取査定時に知っておくべき鑑定ポイントを詳しく解説いたします。
百貨店呉服の鑑定でよくあるご質問・お悩み
- ◆ 古い「デパートのたとう紙」は破れていても査定評価に関係する?
- ◆ 外商催事で購入した着物や帯は、普通の着物と何が違うの?
- ◆ 昔の立派な「木箱・桐箱・呉服箱」は一緒に査定へ出すべき?
プロの査定員が注目する「百貨店呉服」の3つの鑑定ポイント
リサイクルショップなどでは見落とされがちな百貨店呉服の価値ですが、専門の着物査定員は以下の3点を極めて重視して鑑定を行います。
1. 老舗百貨店の「たとう紙・包み紙」による品質証明
高島屋や三越といった老舗百貨店の名が入った「たとう紙」は、それ自体が確かな品質を担保する信頼の証明書となります。たとえ紙に多少の変色や破れがあっても、仕入れ元の格式を示す重要な判断材料となるため、捨てずにそのまま査定員へお見せになるのが鉄則です。
2. 厳格な検品を通過した「正絹(絹100%)」と「手縫い仕立て」
百貨店の呉服売り場や外商で扱われる着物は、染めや織りの技術はもちろん、検品基準が非常に厳しく設定されています。上質な正絹生地が使用されており、和裁士の手縫いによって仕立てられているため、寸法直しもしやすく二次流通市場でも非常に好まれます。
3. 呉服箱・桐箱・付属の証紙(証書)の有無
お母様が外商などでまとめ買いされた際、豪華な木箱や呉服箱、または「人間国宝」「伝統工芸品(大島紬・結城紬など)」の証紙が一緒に保管されているケースが多く見られます。これらが揃っていると、単品査定よりも大幅なプラス評価につながります。
外商あつらえの高級着物を後悔なく整理するために
お母様が数十万〜百万円以上の費用をかけてあつらえられた大切なお召し物だからこそ、着物の知識を持たない総合リサイクルショップや古着屋へ持ち込むことはおすすめいたしません。
査定の知識がない店舗では、百貨店あつらえの銘品であっても「1kgあたり数十円」といった重量査定で処理されてしまうリスクがあるからです。
【元呉服店長タツヤのアドバイス】
百貨店あつらえのお着物は、保存状態が良ければ現在でも非常に高い価値を持つものが多く含まれています。「箱やたとう紙はそのまま」「畳み直さずにタンスに入ったまま」の状態で、着物専門の鑑定眼を持つ大手出張買取へ見てもらうのが一番確実で安心な方法です。
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